アンドシノワーズ
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STORY091南国の日差しが落ち着き、メコン川から街中に風が吹く夕方になると、大通りの角に炭焼き屋台が出はじめる。淡水魚や鶏の姿焼き、殻ごと焼いた鶏卵と一緒に並ぶのが、バナナの葉で包んだ焼きプラホックだ。 焼いているうちに葉の間からにじみ出る、豚と魚の混ざった脂が焼けるにおいが食欲とビールをそそる。日本のうなぎ屋や焼き鳥屋のように、香りで誘惑する仕掛けがカンボジアにもあるのだと納得するひとときだ。 バナナの葉でタネを包む料理は、葉の厚みにちょっとコツがいる。火が中までほどよく通りつつ、でも脂が溶け出してこぼれないくらい。だいたい葉が3層くらいになるように、具合よくできるまで練習してみるとよい。RECIPE - p.098焼きプラホック31
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