ソラノイロ
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著しい。しかし、ラーメン専門店の主力メニューに限れば、醤油の清湯ラーメンが今なお不動のスタンダードである。そこでキーパーツになるのが仕上げに加える「香味油」だ。たれ、スープにも数多くの新しい味が登場したが、ラーメンの印象を一変させる香味油こそ、現代のラーメンシーンにおいて見逃せないイノベーションが起きている。 ソラノイロ本店は2020年のリニューアルで、この香味油にフォーカスした「中華そば」を主軸に据えた。本メニューは背脂と野菜の香味油、鶏油を段階的に投入し、3つの“油”の香りを立たせる。地鶏の天草大王や豚ゲンコツ、魚介系が形成するダブルスープ、醤油だれの力を最大限に発揮するためである。修業時代から、たれ、スープはさまざまなアプローチで研究開発を進めてきた。10年目を機に意識するのは、ラーメンにおける「香味油の黄金比」。「中華そば」の表面に、最新の成果が浮かんでいる。ラーメン業界では濃厚な「家系」や、つけ麺チェーンの成長が10商品解説はP724店舗を展開するグループの中核。店名に「アルチザン(職人)」と掲げる通り、創意が発揮されるメニュー開発ラボでもある。│ ソラノイロ ARTISAN NOODLES │香味油の黄金ブレンドを追求し職人の創意を最大限に発揮する中華そば

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