ワンオペ店の仕込み術
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345621 厨房を囲む7席と壁に面した3席を合わせたカウンター10席ほど。左手奥にウォーターサーバーがあり、お客がセルフで注ぐスタイル。 2 わずか1坪強のコンパクトな厨房。 3 民家の1階をリノベーション。前職の経験を活かし、外装も内装もそのほとんどを自作した。 4・6 コロナ禍中に開業したワインショップ「酒室 Centoux」。自ら仕入れた自然派ワインを扱う他、ワイングッズの販売、グラスワインと簡単なつまみを提供する“角打ち”も行なう。 5 自然派ワインに出会い魅了された丸井さんだが、それまではワインに苦手意識があったそう。19時オープンでほぼ1回転のため、22時頃には営業が落ち着くことが多い。その場合はワイン1杯から気軽に利用できるバータイムに移行。できる範囲の料理しか出さないため、この時間を使って仕込みを行なう。なお、約8時間かけて作る飴色タマネギや発酵時間が必要なパンなどは昼間に仕込む。家庭用冷蔵庫を使う同店。当然ながら保存できる量は限られるが、2021年にワインショップを開いたことで改善。店で仕込んだアイテムや食材をワインショップでストックできるようになり、一度に仕込める量が増えた。店から自転車で2分ほどの場所にあるため、「いざとなったら営業中でもワインや食材を取りに行ける」そう。開業時より真空包装機をフル活用する丸井さん。パスタのソースやハンバーグのタネ、スープ、盛合せに入れる野菜のラペなど、さまざまなものを一度に大量に仕込み、小分けにして真空保存している。その際、麺棒を使って薄くのばすのもポイント。かさばらずにストックでき、冷凍の場合は解凍時間も短く済む。0922時~のバータイムを利用して仕込みのほとんどを行なうワインショップのストックスペースを活用Data[ 店舗面積 ] 7坪(うち厨房1坪強)[ 席数 ] [ 客単価 ] 一度に大量に仕込み、真空にかけて冷蔵・冷凍保存カウンター10席7000~8000円仕込みのポイント

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