日本ワインの教科書
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白White Wine Grapes ワイン用ブドウを代表する7つの品種を紹介する。ワインの原料であるブドウ品種は1万を超え、その多くがヨーロッパ系のヴィティス・ヴィニフェラをルーツとするが、実際にワイン用として使用されている重要な品種は100種程度といわれている。日本ワインの代表的な固有品種は、甲州とマスカット・ベーリーAである。近年は技術の向上により、ヴィニフェラ種の栽培も増えている。甲州醸造と生食用を兼ねる、日本固有品種。山梨県では最も多く栽培されている品種である。大きな果粒と丈夫な果肉を持ち、収穫時の糖度は低めで、穏やかな酸味のさっぱりとしたワインを生む。樹勢が強く、新梢の伸びは旺盛で、新梢伸長にばらつきが見られる。ヴィティス・ヴィニフェラ種。シャルドネフランス・ブルゴーニュ地方を代表する品種。土壌や各気象状況への適応性が高く、世界各地、また日本の各地で栽培されている。芳醇で最高級のフルボディのワインを生み出し、シャンパーニュ用の代表品種でもある。フランス原産、ヴィティス・ヴィニフェラ種。ソーヴィニヨン・ブラン近年人気の品種。フランスのロワール地方やボルドー、ニュージーランドで多く栽培されている。発芽期はメルロと同時期でやや遅い。ワインはしっかりした酸と柑橘を思わせるフルーティな香り、芝を刈った時などの青い香りも感じられる。フランス原産、ヴィティス・ヴィニフェラ種。ブドウの品種

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