るうえで何をおいても重要なのが、可視化というプロセスであると、この本の冒頭からお伝えしてきました。過去の分析からわかったことは、人が何かしらの成果を上げたいのに壁にぶつかってしまう時や、思い悩んでしまう時というのは、その壁の正体、悩みの正体がはっきりと見えていないことがほとんどであるということです。つまり、漠然とした課題、漠然とした不安というものに悩まされる。この「漠然」を可視化することこそが、対策の第一歩になるという考え方です。漠然としたものに対しては、どう受けとめ、どう立ち向かったらいいのかがわかりませんが、おぼろげながらにでもこれに輪郭を与えることができれば、打つ手が自ずと見えてくるのです。「明日のプレゼンが憂鬱」「試験に受かるか不安」といったような思いは、何かしらの成果を上げたいと考える人なら誰もが持っているネガティブな感情です。その感情を持つこと自体は少しも悪いことではありません。ただ、その憂鬱や不安のせいで自身のパフォーマンスが下がってしまうのは不毛なことです。では、その憂鬱や不安をいかにして可視化し、いかにして輪郭を与えるべきか。その答えは「何が?」「どこが?」を問うことにあります。プレゼンが憂鬱に感じる要素がどこ167オペレーション活用論
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