そばうどん知恵袋111
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主な参考資料・『文化麵類学ことはじめ』、『つるつる物語』、『うどんの基本技術』(奥村彪夫「麺の歴史」)「うどん 粉いかほどうち申候共、塩石毛直道著『文化麵類学ことはじめ』かげん、夏は塩一升に水三升入、冬は五升入て、その塩水にて加減よきほどにこね、臼にてよくつかせて、玉よき頃にいかにもうつくしく、ひび無きように丸め候て、櫃に入、布をしめし蓋にして、風のひかぬようにしておき、一つずつ取り出し、うちてよし。茹で加減は食い候て見申候。汁はにぬき又たれみそよし。胡椒、梅」❷『料理物語』のうどんの製法❶最近の研究1247164312301352❷❶( を茹でて熱いうちに蒸籠に盛って食べるのが「あつむぎ(熱麦)」、茹でてから冷やし洗い、大きな木の葉やザルに盛って食べるものが「ひやむぎ(冷麦)」、そして熱い汁に入れて食べるものが「うどん(饂飩)」とされる。ただ、「冷やしそうめん(手延べ麺)」を冷水で洗って食べたものをひやむぎと呼んだ可能性も考慮されるべきとしている。 一方、さらに古い文献である『嘉元記』には、正平7年(の記述に「三肴毛立タカンナ、ウトム、フ」とある。これが「酒の肴に、竹の子(タカンナ)、うどん、麩」と読みとれることから、うどんの初見と見る説もある。ちなみに、「うんとん」という呼び方は、「うとん」より古い記録にはない。 なお、最近の研究によれば、鎌倉時代の寛喜2年()までの間に、京都で切り麦が食べられた記録があるという。 饂飩という言葉の語源については、奈良時代に唐から伝えられた餛こん飩とんではないかとする説もあったが、餛飩は中国料理のワンタンのようなものと想像されることから、うどんの元祖としては推せないようだ。なお、寛永ほぼ同じである。)板の『料理物語』にはうどんの製法が解説されており、現在と)5月10日)から宝治1年17520年(

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