そばうどん2019
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特別編088郷土に根付く多様な麺文化を訪ねる本連載。とうとう日本を飛び出して、冷麺をこよなく愛する韓国へ旅をした。「ああ冷麺か、日本の焼肉店でも食べられるよ」と言うなかれ。日本で見られる冷麺は、韓国が内包する麺文化のごく一部だ。ソウルを中心にまわるだけで、冷麺にもさまざまな原料や製法、味つけのバリエーションがあり、とてもひと言では語り尽くせないことがわかった。日本のそば・うどん店でも必ずや参考になるであろう、韓国の麺文化を報告する。文・写真/山本謙治(通称やまけん)協力/ユ ソンヨプ イラスト・地図/竹内俊太郎右は透明なスープで食べる「水冷麺(ムルネンミョン)」。左はトウガラシベースのタレであるヤンニョムで和えて食べる「ピビン冷麺」。ルーツの地名から前者は「平壌(ピョンヤン)冷麺」、後者は「咸興(ハムン)冷麺」と呼ぶ。やまもとけんじ農産物流通コンサルタント&農と食のジャーナリスト。農業・畜産分野での商品開発やマーケティングに取り組むかたわら、日本全国の「よい食」を取材し、一般に伝える活動をする。著書に『日本の食は安すぎる』(講談社)など。ブログ「やまけんの出張食い倒れ日記」(http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/)やまけんが行く、食べる連載 第6回

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