そばうどん2020
10/15

が  弟子たちとの強い結びつきかんだたくじ大阪・西天満1930年に創業し、時代ごとにのれんを替えながら家業のそば店を継いできた勘田家。99年からは、「そば打ちの名人」とも評される高橋邦弘氏の「翁*」(山梨・長坂[現・北杜市])で修業した勘田拓志氏(49歳)が「なにわ翁」ののれんを掲げる。勘田氏は家業の3代目として、高橋氏の愛弟子として、また関西で初めて「翁」を名乗る店として、さまざまな重圧を背負いながらスタートを切り、現在に至っている。 2019年、なにわ翁としての始動から20年が経ち、11月3日、4日に「なにわ翁二十周年そば会」が開催された。そば打ちが披露され、そばや料理が提供されたこの会は、1日あたり3回の入れ替え制で2日間でのべ120人が訪れ、大盛況となった。 まずはそば打ちの披露。勘田氏が解説しながら、隣で弟子が水回しをする。木鉢を担当したのは「手打ち花もも」(京都御苑前)の百瀬洋貴氏、「蕎麦栂と」(岡山・和気郡)の栂達志氏、「あたり屋」(大阪・東三国)の土井康義氏、「まえかわ」(今春、香川・坂出から高松へ移転)の前川憲二氏、「むらおか」(大阪・塚本)の村岡紀昭氏。続けて、そばや料理が提供された。一品料理のほかにそばは合計4種。翁達磨一門の代名詞であるのどごしのいい二八そばをはじめ、勘田氏の兄弟子である「山梨翁」(山梨・北杜市)の大橋誠氏が栽培した手刈り・天日干しのソバで打った十割そ038*2016年から「達磨」として大分・杵築に店を構える(会員制および完全予約制)。なにわ翁勘田拓志かんだたくじ1971年、大阪生まれ。95年、勤めていた会社を退職して家業のそば店を手伝いはじめる。97年に高橋邦弘氏の「翁」(山梨・長坂[現・北杜市])に弟子入り。99年に大阪に戻り、家業の店を「なにわ翁」として再始動する。住所/大阪市北区西天満4-1-18電話/06-6361-5457URL/http://www.naniwa-okina.co.jp営業時間/11:30~20:00(L.O.19:30)定休日/日曜、月曜店舗規模/15坪25席開業/1930年(再開業/1999年)

元のページ  ../index.html#10

このブックを見る