そばうどん2020
6/15

そば店が続々とやってくる収穫期長野・小布施せきざわけんじ2019年10月10日、快晴。朝9時前に10名がソバを刈りはじめた。メンバーは関澤賢治氏(58歳)と妻・美幸さん、長男・草太氏、関澤氏の叔母夫妻、19年9月まで東京・豪徳寺でそば店「あめこや」を営んでいた上田善宗氏、「手造りそば川)の加瀬啓輔氏夫妻と娘さんなど。 腰をかがめ、高さ約1mのソバの茎を10本ほどわしづかみし、鎌で根から30㎝ほどのところを刈る。そして、残した茎の上にソバの実を上にして立てかける。ソバが倒れているときはかき集めるようにして茎を持ち上げて刈る。これを延々と繰り返す。1反弱のこの畑は昼12時ごろに刈り終えた。別の畑へ行く前に納屋へ戻ってみんなで昼食をとる。「今日はいいペースだから、このままいけば4~5日で刈れるかな。でも、台風が近づいているとか。台風でも最近の豪雨でも、ソバが倒れると収穫が進まない。一昨年なんて長雨で収穫も干すのも大変でした。本当に天候次第。農作業は毎年が一年生です」(関澤氏)畑は長野県下し水み内の郡栄村の北部にある。奥信越を走る国道117号から志久見川沿いに山道を約10㎞南へ上った田園地帯の中だ。関澤氏の実家もこの近所である。標高は450mほど。無農薬で栽培し除草剤も使わない。堆肥は100%植物性を使う。収穫はすべて手刈りで、ソバの実を上にして立てかけて1週間から10日近く天日干しし打う墨つ庵あ加瀬」(千葉・鴨022  ちも っみん  せきざわ関澤賢治せきざわけんじ1962年、長野生まれ。「会席そば 草庵」(群馬・前橋)で働いて3年ほど経ったころから実家のある長野・栄村でソバの栽培をはじめる。91年に群馬・箕郷町(現・高崎市)で開業し、2005年に長野・小布施に移転。現在も店の営業と自家栽培を両立する。写真は関澤家3代。右が関澤氏で隣が長男・草太氏、手前は父・義平氏。住所/長野県上高井郡小布施町中松872-9電話/026-247-5652URL/http://soba-sekizawa.com/営業時間/11:30~14:30     17:30~19:30定休日/火曜夜、水曜、木曜店舗規模/48坪29席開業/1991年   (移転開業/2005年)

元のページ  ../index.html#6

このブックを見る