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「ゴリ」という名称は、特定の魚の標準名ではなく、地方名である。淡水産のカジカ(鰍)のことを指す地方と、ハゼ(鯊)の仲間を指す地方とがある。
中でも、金沢を中心とした北陸地方では淡水産のカジカを指し、京都や琵琶湖周辺ではハゼ類の仲間であるヨシノボリやチチブ(関東ではダボハゼと呼ぶ)などを指す相違がよく知られている。
さらに、地方によっては、淡水産カジカの中で一番大きな魚種であるカマキリ(アユカケ、アラレガコ)のことをゴリと呼ぶ。
カジカとハゼはその姿形がよく似ているが、カジカはカサゴ目カジカ科に、ハゼはスズキ目ハゼ亜目ハゼ科にそれぞれ属す。一番の違いは、ハゼの胸ビレが吸盤状になっているのに対して、カジカの胸ビレはその一部がハリのようになっている点にある。
カジカとハゼは、棲息地や生態がよく似ていて、漁法も同じであることから、いっしょに扱われることが多い。
参考文献:
投稿日:2007年1月9日 閲覧回数:5459
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