細麺にからむとろみと野菜の風味が身上。香味油の風味が残る豚骨スープ
「まんねん心斎橋店」は梅田・千里丘で人気を集めるらーめん餃子専門店「まんねん」の3号店。
とんこつしょうゆ味の「特製らーめん」(650円)は、鶏ガラスープの雲呑麺と人気を二分する看板商品です。麺はデュラムセモリナと、内モンゴル産のかん水を使ったストレートタイプで、9割以上のお客が細麺を指定するとのことです。
「土地柄に合わせてあしらいを変えている」というトッピングは、鹿児島産の豚バラ肉で作った叉焼、太メンマ、京都産九条ネギという組合せです。仕上げに、数種類の野菜の香りと旨みを自家製配合油に移した香味油を加え、後味に特徴を出します。
また2階では、「海老雲呑」や「生煎包(スープ入り焼き豚饅)」、「とろ肉炙り焼」など、ラーメンの材料を利用した創作料理やコースも提供。焼酎なども豊富に揃えていますよ。
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世田谷のしょう油ラーメン店が挑戦する、「濃厚だがクセがない」豚頭のみのスープのとんこつラーメン
2003年7月にオープンした東京・自由が丘にある「豚そば家 大大」。
同店を経営するのは東京・世田谷の繁盛ラーメン店「せたが屋」の店主です。しょう油ラーメンのせたが屋で、夜の営業時間に「ひるがお」と屋号を変えて塩ラーメンを提供するといったユニークな試みをしてきました。そして、この大大ではとんこつラーメンに挑戦しています。
注目したいのは「豚頭は豚のうまみが濃い」と、ゲンコツではなく豚頭でスープをつくる点。ゲンコツを使用するのに比べて、味わい深いスープに仕上がります。またとんこつスープ特有の臭みが少ないのも特徴ですよ。
メニューはトッピングの異なる3種類の豚そばの他、豚頭のスープに味噌ダレを加えて、細麺と太麺の2つの麺を合わせる味噌二刀麺を2種類置く同店。2004年3月にオープンした「豚そば家 大大 小田原店」では看板メニューのひとつに、馬の骨とたてがみの油を材料とするスープと、馬肉のチャーシューをトッピングした個性的なラーメンを置いています。
写真上/豚そば 680円。
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丹沢の温泉街に出現した超ヒット店の系列店。飯ものやデザート、サイドメニューも充実
ここ数年、話題のラーメン店の筆頭に挙げられる神奈川・大和市の「中村屋」。
同店初の系列店として2001年9月にオープンしたのが、東丹沢・七沢温泉郷の「ZUND-BAR」です。山奥の温泉地にもかかわらず平日も行列ができる同店は、週末には600人を集客します。
「この場所を選んだのは、温泉の軟水によってスープをまろやかにするため」という同店のスープは、鶏ガラやゲンコツなど動物由来の旨みに、魚だしの風味を聞かせたもの。ていねいな下処理で素材の味を引き出し、その旨みを絶妙のバランスで融合させるのが真骨頂です。
「季節によって変化する素材の状態を見極め、した処理に手間をかけることで常に高品質な商品に仕上げたい」と店長。一番人気のしおらーめんは、油っぽさがなく旨みの凝縮したスープのクオリティが実感できると評判です。また、店で手づくりする本格的なデザートも人気ですよ。
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人里離れた山奥の工房で、多彩な素材を混ぜ込むアイデアフルな自家製麺を!
最寄の駅まではバスで30分、神奈川県の相模川から100Mほど山奥に入った、まるで工事現場のようなところにあるのが「麺工房 隠国(コモリク)」。
来店しづらい立地ですが、週末には300人のお客が詰めかける人気ぶり。独特のさっぱりしたスープとコシのある自家製麺が幅広い客層の支持を得ています。
麺は3種類。卵を加えたストレート麺とちぢれ麺の他、ワカメやメカブなどさまざまな素材を練り込んだ変わり麺を随時提供しています。
昨年の6月からメニューに登場し、もっとも話題を集めているのが、今回ご紹介する黒い麺。みそつけ麺の他、豚骨スープと合わせた夜のみの限定メニューもあります。驚くほど真っ黒な麺の色づけには、なんとコーヒー液を使用!! ドリップ液を加えた当初の生地は褐色、熟成を経るにつれて黒く変化し、コーヒーの風味も消えるため、純粋に着色を目的とする場合には最適な方法なのだそうです。
上写真は「特製みそつけそば」(800円)。こちらは現在「隠国 別館 淵野辺店」(神奈川県相模原市鹿沼台1-15-19)にて提供中。
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スープ、タレともに魚介の風味を強調。自家製太麺のインパクトも大行列を呼ぶ
1984年の創業以来、住宅地の一角という立地で抜群の集客力を見せている東京・成増のラーメン店「道頓堀」。
2003年12月には最寄の地下鉄成増駅前に移転して、さらに行列の絶えない店へと成長を遂げました!
看板メニューは中華そばで、風味豊な魚ダシに、動物系のうまみが絶妙に組み合わさった深みのあるスープが印象的。また、02年9月から導入された自家製麺も人気の一因。醤油ラーメンにはめずらしい太麺は3種類の小麦粉をブレンドし、生地を合わせる作業を2度行なうなど独自のレシピで手間暇かけてつくられています。
スープ、麺ともにほとんどの調理工程を店主ひとりで担当するため、1日に提供できるラーメンは約300杯。営業時間は20時30分までとしているが、連日20時頃には売り切れてしまうのです。
中華そばのほか、つけめんや移転後に加わった塩らーめんも好評。「今年で創業21年ですがこの間、常に素材の変更や自家製麺への切り替えなど、品質向上に努めてきました」と庄司氏は語り、今後もその姿勢を貫きます。
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ラーメンの常識を覆す3cm幅の自家製麺モチモチの食感とコシが新世界へいざなう
「中華そば すずらん」は、渋谷駅から歩いて5分だが、路地を入るため、恵まれた立地とはいえない。しかし、自家製麺を使用したつけ麺と、独自の幅広麺が話題を呼び、ランチ時には行列の絶えない店になっています。
麺を楽しんでもらいたいという思いからつくられた平打ち麺は、パスタのフェットチーネのような食感。一度食べてその魅力に取りつかれるお客も多く、今では3割から4割のお客が平打ち麺を注文します。
また、麺の大盛りが無料なのも自家製麺ならでは。普通盛りで250g、大盛りで350gが盛られます。
「味噌平打つけそば」850円
新潟の赤味噌、仙台の赤味噌、信州の白味噌に、ニンニク、玉ネギ、ニンジン、ショウガ、リンゴを合わせた自家製味噌。
この味噌ダレにスープを注いでつけ汁としています。
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ラーメン+(肴+酒)+細やかな心配り地元客のハートと舌をがっちりつかむ
利田晶さん、康子さん夫妻が営む「もちぶたラーメン利田商店」は、カウンター4席、テーブル10席のこじんまりとした店。つまみは日替わりで、常時10品前後を用意しています。
一番高い商品はラーメンであるべきと考えているため、いずれも1品500円前後。にぎやかにお酒を楽しむお客がいれば、ラーメン一杯だけで帰るお客もいます。
酒を飲まないお客にとって居心地の悪い場所にならないよう、お茶のお替わりをこまめに心がけたりとの気配りも忘れていません。地域密着型の同店に客足が絶えない理由は、ラーメンと充実の酒肴と酒に加えて、フレンドリーなサービスも大きな要因なのです。
「背あぶらーめん」650円
ジャンク感がたまらない一品は締めにもよし、酒のアテにもよし。
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