もんじゃ麦(東京・月島)
地元密着のもんじゃ焼専門店。鉄板に染み込んだ伝統の味を堪能する
「何よりも素材の味が大事」、と店主の友田さん。具の味を生かすために、生地には調味料やだしを入れていません。また、鉄板には味がしみこむので、くせの強い具材は使用しないのです。古くから使いこまれた鉄板で焼くもんじゃは、ひと味違う!
昔ながらの味を大切にしていることもあって、地元の常連客も多い同店です。お好み焼の人気も高く、クレープ風に焼く麦焼きは、この店のオリジナルです。
地元密着のもんじゃ焼専門店。鉄板に染み込んだ伝統の味を堪能する
「何よりも素材の味が大事」、と店主の友田さん。具の味を生かすために、生地には調味料やだしを入れていません。また、鉄板には味がしみこむので、くせの強い具材は使用しないのです。古くから使いこまれた鉄板で焼くもんじゃは、ひと味違う!
昔ながらの味を大切にしていることもあって、地元の常連客も多い同店です。お好み焼の人気も高く、クレープ風に焼く麦焼きは、この店のオリジナルです。
天かすも鮭フレークも自家製で、手を抜かない本格派老舗もんじゃ店
月島のもんじゃストリートの流行る以前の昭和50年にオープンし、ビールや酒の品ぞろえも豊富な大人の楽しめるもんじゃの店として変わらぬ人気の店です。
「天ぷらの匂いがなく、軽い口当たりだから」と、天かすは自家製。手抜きのない、ていねいな仕込みが印象的です。同店のもんじゃは2色、3色、5色と、一定価格で好きな具を数種類選べるのが特徴です。
独自スタイルを貫くお好み焼の変形型。クレープ風お好み焼はおやつにどうぞ
京野菜・九条ネギをはじめ、卵、甘辛く煮たコンニャク、エビ、天かす、本ガツオなど10種類の具材をクレープ状の皮に包み鉄板で次々に焼き上げる「壱銭洋食」(630円)。
店主の木下さんによれば「キャベツよりも青ネギが安価であった戦前にはじまったおやつ」だといいます。香ばしいソースが卵とからみあって、美味。瞬く間にお腹におさまってしまうが、いわゆる「粉もの」にありがちな過剰な満腹感がなく軽快な印象。
「大事なのは腹八分目。そうすればお客さんはまた来てくれまっしゃろ」と木下さんはにっこり笑います。
おやじさんの性格と丁寧な技に魅せられて、常連が集うお好みの町の繁盛店
言わずと知れたお好み焼の町、広島。聞けば、市内の店数は800軒にのぼるといいます。
この激戦地区で、長年繁盛を極めているのが、中区薬研堀に店を構える「八昌」。店主の小川弘喜さんはこういいます。
「おいしいものを、適正な値段で、店はこぎれいに、この3つが鉄則じゃけー。儲けるためには、まずおいしいものを出さにゃあかん」。
同店のお好み焼は、非常にボリュームがあり、数々の技がこめられています。とくに大きな違いは、焼き時間が長いこと。その時間約15分間。これは、契約農家(阻島根)から仕入れる厳選したキャベツの旨みと甘みを自然な蒸らしで引き出すため。だから他店の約2倍なのです。
地元客に観光客がこぞって足を運ぶ、お好み焼専門店街に店を構える老舗店
広島「お好み村」は、ビル内に約26軒のお好み焼店が密集する専門店街です。
「源蔵」は、この中に店を構えて27年。強豪ひしめく中、ツアー客などを一切とらずに、口コミだけで常連客を増やした実力店です。広島では珍しく巨人ファンの店としても有名。気さくな店主夫妻の魅力もさることながら、「火力調節のタイミングが命」というお好み焼への真摯な姿勢が、長年愛され続ける理由でしょう。
微妙な火力によって、キャベツは甘みが出つつも水っぽくならず、食感がフルに生かされているのです。
源蔵オリジナルDX(肉、卵、生イカ、エビ、イカ天、ネギまたはチーズ、そばまたはうどん入り)1580円
「一休さん」に「エアーズロック」・・・ユニークなメニュー名の華やかなお好み焼
「呑喜帆帝」のお好み焼きは27種類。イギリス料理をアレンジしたという「ヨークシャプディング」、ドイツ風伝統料理の創作とある「農婦風」と、興味をそそる商品名がつけられています。写真からもわかるように、同店のお好み焼はとても華やかでボリュームがあります。厚みのあるふんわりした生地に、これでもかという具合に具材が盛られています。
「スペシャル太鼓判だっせ(1980円)」は同店の人気メニュー。大阪城をイメージした迫力のお好み焼です。豚バラ肉3枚に大正エビ1尾、名古屋コーチン1/3枚、イカ1パイと盛りだくさん!ボリューム、仕立て方ともにいずれもインパクト大。
生地は大和芋とだしオンリーの軽い仕上がり。大人のための落ち着いたお好み焼店
「お好み焼は粉と油で重たい!」というイメージをお持ちの方もいるでしょう。しかし同店のお好み焼の生地は、大和芋とだしのみで調整されているため、ボリューム感はありますが、さっくり軽く、思いのほかヘルシー。
また同店には焼き手と称される技術者がいます。彼らのコテさばきは、1種のエンターテイメントとなっています。だからこそ「お好み焼きを食べに行こう」ではなく「どれ味に行こう」となるわけです。雰囲気があってくつろげる空間も人気要素のひとつ。
どれ味天(900円)は、100人中99人までが、どれ味天かサラダ焼を注文するという人気メニュー。表面をこんがりと焼き、側面に高い壁をつくることで、熱を逃さず、ふっくらとしたお好み焼が生まれます。
元次のお好み焼は具だくさん。ふっくらとした焼き上がりでボリューム満点
「粉もの元次」は、大阪で修行経験のあるオーナーが10年前に、横浜・関内駅前にオープンした本格的な関西風のお好み焼・ねぎ焼の繁盛店です。明るく清潔な感じの店内はオープンキッチンです。決して気取った店ではありません。あくまでボリュームたっぷりのお好み焼が主力商品。
「とにかく本場の味を知っていただきたい」というオーナーの意気は、まずは一品一品の完成度の高さに表れています。
同店は、お好み焼を始め、料理はすべて熟練したスタッフがオープンキッチンの厨房で調理し、客席へ提供するスタイルをとります。というのも、同店のお好み焼は、じっくり煮込んだ牛スジやコンニャク、ジャガイモや、牛脂を揚げた油かすを加えた具だくさんのもの。そのため厚さ2cmの鉄板でふっくらと焼き上げるには、相当の技術を要するのです。
(写真上)スペシャルお好み焼 1500円
じっくり煮込んだスジと油かすをたっぷり加え、牛肉の旨みとコクが充分生かされています。ジャガイモのほくほくした口当たりも快い。とにかく具だくさんなのが粉はあくまでつなぎのような役割で、粉はあくまでもつなぎのような役割です。
女性に人気。鉄板料理とお好み焼きの専門店
女性に好まれそうな瀟酒な店内で、鉄板料理と広島風お好み焼が楽しめる店です。
グループ客が多く、一番の人気メニューである「莢ギョーザ」などの鉄板料理を数品食べたあと、お好み焼を食べる方が多いといいます。同店には大阪風のお好み焼もあり、その日の気分で選べるというのも好評です。
2軒となりには2号店の「鉄板ダイニング莢」もあります。
カジュアルな本店とジャズが流れるしっとりと落ち着いた2号店。お店も気分に合わせて選びましょう
スペシャル肉玉そば 1600円
車エビ2本、生イカ、イカ天、コーンなどがトッピングされたにぎやかなものでボリュームたっぷり。
倉敷スタイル昔焼き、大阪風のとろろ焼き、たらし焼き。3種類のお好み焼を食べ比べられる店
「寿」のお好み焼には、3種類のスタイルがあります。
昔焼きは、オーナーのお母様が昭和30年代に発案したというくらしきスタイル。
広島焼きからそばを除いたような焼き方で、水分のとばし具合が命。
そしてとろろ焼きは大阪風。注文がはいってから、ダシととろろを混ぜてふんわり焼くのがポイント。
最後のたらし焼きは、下味をつけた生地をキャベツにただしながら、蒸し焼きにするスタイル。
それぞれキャベツの切り方も、使う材料も、焼き加減も違う。味わいも違うから飽きずに食べられるとあって、3種類とも同様に人気です。
「ネギ焼き」500円
生地の上に粉カツオ、ワケギ、紅ショウガ、天カス、細切れ状の和牛肉をのせる。
シンプルに醤油で味つけし、コショウをピリリときかせる。ビールのつまみにぴったり。お好み焼の前に、絶対頼みたい一品です。
昭和30年代にオーナーのお母様がつくられた、「寿」のオリジナルソース。
岡山県にある蔵元に頼み、ウスターソースとお好みソースをブレンド。
トマト、タマネギ、リンゴの糖分で、あっさりと仕上げています。
大阪下町にタイムスリップ ライブ感満点のカウンターこそ特等席! 人気メニューは山芋のぼちぼち焼
「ハイヨ!」と掛け声が響く。
昭和30年代、大阪下町の裏路地を再現した店内は活気と熱気でムンムン。カウンター越しにスタッフとお客との間で小気味よい会話が生まれるのも醍醐味の一つ。
「すし屋の掛け声って気持ちいいでしょ。あのイメージに近いですね。お客さまの中には「元気をもらいに来た」と来てくださる方もいます。店の活気と元気の良さが、うちの付加価値でもありますから」と話す相談役の稲垣広貴氏。
「ぼちぼち焼」945円
お客の8割がオーダーするという人気の看板メニュー。
豚肉入りお好み焼の上に、すりおろして焼いた山芋をのせたオリジナル。
じっくり煮込んだ牛スジ肉をキャベツとともに炒めた「すじ塩」525円も人気。
大阪のソース会社からのソースはオリジナル特注品。
甘くなく辛くなく、万人受けするようバランスを重視。
同店では3種類のソースを用途により使い分けています。
広島焼には、広島から仕入れた材料で 素材をいかした焼き方が絶妙。魚介盛りだくさんの贅沢なお好み焼
瀬戸内海産の真ダコ、殻つきのホタテや10月から3月までしか入荷しないカキなど、お好み焼の上に、大ぶりな魚介類を乗せ、レストランに負けない豪華さを演出しています。
素材にもこだわり、東京では良い素材が入らないと、魚介類や野菜は広島から取り寄せています。おいしく焼くコツは、素材の読み。春、夏、冬と焼き方が違うという。
たとえばキャベツは、水分が多い季節は幅を広く、少ない季節は幅を細く刻む。甘みや水分量が違うため、焼く時に加える水も加減する。そして強火で蒸し焼きし、とろみや甘みを閉じ込めるため、軽く包み込むように押さえます。
「そばシソネギ」1050円
具材はたっぷりのキャベツに、タマネギ、イカ天、豚肉そしてシソの葉をまるごと5枚。
仕上げにのせるネギとレモン汁が好相性。ヘルシーでさっぱりいただけるとあって、一番人気です。