鶏肉屋出身の主人が選ぶ丹波地鶏。鶏肉を熟知して旨さを活かすメニューづくり
京都の萬端に入ってまず気づくのは、いわゆる「焼鳥屋」の煙や匂いが漂っていないこと。朝つぶした鶏肉を電気の焼台で焼き上げるので、炭の煙やこげ臭がまったくありません!萬端で使っているのは丹波地鶏です。
肉の味を左右するもっとも大きなポイントは、鮮度だとオーナー三角省五さんは考えます。そのため、ブランドよりも、つぶしてから店に仕入れるまでの時間にこだわっているのです。同店の最大の強みは三角さんが鶏肉を知り尽くしていること。三角さんは実家の鶏肉店で25年間、鶏肉の販売に携わっていました。萬端の鶏肉の仕入れ先もこの店です。
写真(上)は一番人気商品の「山賊焼」1600円から。
鶏モモ肉を天然塩で焼き上げたシンプルなメニュー。
焼鳥だけにとどまらない。豊富な鶏肉料理が魅力の店
まずは、同店の鶏肉を食べてみて。鴨肉以外の焼鳥は、すべて1本160円。おおぶりに切ったササ身肉を頬張ると、中心はプリプリ非常にジューシー。きも(レバー)にもまったく臭みがありません。くせがなく、ジューシーな味わいは、新鮮な鶏肉を使ってこそ出せるのです。
店主はオープン前、家業である錦市場の鶏肉専門店「鳥清」で、25年間仕入れに携わっていました。仕入れ業の経験が鶏肉の見極めや仕入れに大いに役立っています。メニューに焼鳥だけではなく、鶏肉料理を40種類と豊富にそろえているのは、部位によってそれぞれ適した提供方法があるとの考えからです。
[店名]萬端
[住所]京都府京都市中京区二条通り河原町西入バンタンビル2・3階
[TEL]075-211-9170