日本人の好みを意識し、旨みの深いパスタ料理を目指す
「ラ・ヴィータ」のオーナーシェフ、中森信吾氏が独立の地として選んだのは、地元金沢市内の新興住宅地、泉が丘。店は地元住民を中心とした常連客でほぼ連日、昼夜ともに満席となります。
素材はイタリアからの輸入もの、地元金沢の野菜、魚介などをバランスよく使用し、全国で見つけためずらしい食材も積極的にメニューに並びます。昼、夜ともにプリフィクススタイルのコースを中心にメニューを構成しています。パスタに関しては、約10種をグランドメニューとして揃える他、さらに日替わりのおすすめは昼夜各5品程度用意してあり充実しています。
「手長えびと魚介のトマトクリームソースあえリングイーネ」1680円
甲殻類は日本人の大好きな食材。定番食材だからこそ、その素材選びや旨みの引き出しかたにこだわりを持ち、じっくりと煮込んでソースに魚介類の旨みを強く打ち出しています。これが一番人気の秘密。
素材のだしや旨みの引き出し方がいちばんの決め手
一般的に、魚介類は火を通しすぎると身が固くなりおいしくない、といわれるが、中森シェフはあえて魚介をブロードの中で一緒に煮詰めていきます。そうすることで、新鮮な魚介の旨みがしっかりと出ただし汁がとれ、海の香りが凝縮したソースが出来上がります。
イタリアで食べた思い出の郷土料理や、国内旅行を通じて見つけた比較的めずらしい食材、沖縄の野菜や北海道の羊乳でつくったリコッタなども実際のメニューにどんどん取り入れています。
[店名]ラ・ヴィータ
[住所]石川県金沢市泉が丘2-11-32
[TEL]076-280-0802