カクテルの魅力ってなんでしょうか。
味はもちろんですが、グラスに注がれる
色あいが美しいですよね。
定番のカクテルには、それぞれ物語があり、
バーテンダーの方はオリジナルカクテルをつくる楽しみも。
あまりお酒は強くない方でも、低アルコールのフルーツカクテルなどで
楽しんでみるのもおすすめです。
今夜もどこかのバーで、新しいカクテルが誕生しているかも。
◆「カクテル リキュール テクニック」
著者:長岡正光 価格:1995円(税込)
リキュールの選び方、使い方が決め手となるカクテル。
スタンダードからオリジナルのものまで
108のストーリー性のあるカクテルを掲載しています。
「薬草・香草系」「果実系」「種子・核系/特殊系」の構成です。
それぞれ、ボトル写真、特徴や歴史のほか、
アルコール度数、エキス分などの詳細も掲載。
それぞれのリキュールを使ったカクテルもご紹介します。
たとえば、もっとも美しく香り高いといわれる
八重桜の花を原料としているヘルメス・サクラ・リキュールを
使った香草系のカクテル「さくら・さくら」。
ほんのりピンク色で、桜のやわらかな感じが伝わってきます。
グラスにはアップル、ライムのピールとグレープフルーツの
甘皮で作った桜を添え、これからの季節に味わってみたい一品です。
最近のカクテル事情をちょっと調べてみましたら、
果実系はもちろん、お酒を飲みながらも体によいものを
取り入れようとハーブ系リキュールの需要も高まっているようです。
◆「マイスタンダード・カクテル」
著者:田中利明 /永岡正光/内田行洋 価格:2310円(税込)
3人のバーテンダーが選ぶお酒。
ベースの酒の生かし方、バランスなど実践面に重点をおいた一冊。
ウイスキー、ブランデー、ジン、ウォッカ、ラム、
テキーラ、リキュール、ワインの8種類のベースに収録。
カクテルは129品、すべてカラー写真で紹介しています。
それぞれのベースのお酒の使い方と考え方による解説も掲載。
たとえばラム・ベースの「ダイキリ」では…
永岡氏は、ラム(バカルディ・ホワイト)。
べースのホワイト・ラムを生かして、シュガー・シロップを使い
甘さと酸味も残したキリッとした味に。
内田氏は、ダーク・ラム(パンペロ・アニベルサリオ)。
お酒がうまくのりバランスがいいのでダーク・ラムを使用。
本書では、グレナデン・シロップを使っているが、
旬にはフレッシュなザクロを使う。
田中氏の場合は、ラム。
砂糖(上白糖)を使い、少し甘めに。
シロップではなく上白糖を使用するのは、全体の味を濃くするため。
スタンダードの奥深さは、つくり手が違えばまったく表情を変える、
けれども、それは間違いなく同じ定番の一品。。。
というところでしょう。本書は3人の名手による競演で、
スタンダードカクテルの新しい一面を見せてくれます。
◆「新版NBAオフィシャル・カクテルブック」
著者:日本バーテンダー協会編著 2625円(税込)
バーテンダーに必須の知識と技術を網羅した一冊です。
本書は、前半にはカクテルの知識と技術、カクテルの基本材料
後半にはカクテル・レシピの構成になってます。
前半のカクテルの知識と技術では、シェーカーの持ち方や構え方、
ステア、ビルド、グラスの扱い方などを写真でわかりやすく紹介。
カクテルの基本材料では、酒類の定義、酒類の分類、歴史など。
カクテル・レシピは523種類。ショートはベース別に、
ロングはスタイル別にわかれています。
その他、オレンジやレモンなどを使ったグラスに飾る
フルーツのカッティングやデコレーションも掲載しています。
◆「ザ・カクテルブック」
著者:日本バーテンダー協会:3990円(税込)
スタンダード・カクテルをベース別に
すべてカラー写真で367品掲載。
本書のスタンダードカクテルは、ショート・ドリンク、
ロング・ドリンクを合わせ、ベースを種類別にまとめ、
カクテル名はアルファベット順に掲載。
ベースの最初のページには、それぞれのカクテルに使用する酒類や
ソフト・ドリンク、その他の材料などが一覧でわかる
「カクテルの構造」付きです。
バーテンダーを志す方、カクテルに関心のある方にも絶対おすすめです。