中華のスープでもよく使われてる食材「冬瓜(とうがん)」。
夏の野菜なのに冬の瓜と書くんですよね、不思議。
冬瓜の皮は丈夫でキメが細かく、水分を保ちやすいので、
常温でも長期保存が可能なんです。
「冬までもつ瓜」ということで冬瓜とつけられたそうですよ。
原産はマレーシアで、キュウリやカボチャ、メロンと同じ
ウリ科の仲間。
中国料理での一般的な使い方は、炒めものとスープでしょう。
カボチャを同じように使うことができるので、
レシピはカボチャと代替が可能です。もちろん逆も◎。
冬瓜の若い葉やつぼみも食用。種子は炒ったり揚げて食べられます。
ビタミンCやミネラル補給にすぐれた栄養満点な野菜。
おいしく食べてみませんか。
著者:辻調理師専門学校 松本秀夫
価格:6090円(税込)
中国料理を学ぶなら必携、
料理と知識がぎゅっと詰まった1冊。
前半部分は中国料理の基礎知識。
中国料理の概要から、食材、調味料、お茶、お酒にいたるまで
詳しく掲載。後半部分が料理のレシピです。
乾貨、炒菜、点心といった種類別に計137品。
プロセス写真も多く、実際に教科書として使われているだけに、
かなり詳細に掲載されています。
本書に掲載されているスープは6品。
◎冬瓜のくり抜き蒸しスープ
◎白身魚の湖南風スープ
◎漢方薬入り魚の浮き袋のスープ
◎キヌイガサダケと卵豆腐のスープ
◎翡翠球入り干し貝柱のスープ
◎酸辣スープ
冬瓜のくり抜き蒸しスープは、
切り落とした冬瓜の上部から中身を取り出し、
そこに材料やスープを入れて何度も蒸して作る一品。
冬瓜には飾り切りを施します。
その上にカニ身や、鴨肉、中国パセリを飾って色鮮やか。
キレイな壷みたい。
冬瓜を丸ごと使ったダイナミックスープです。
家庭でつくるにはちょっと本格的な料理本だけど、
知識として本場の食材や料理方法を知るにはいいですよ。
料理だけでなく、事典として使えるのも便利です。
著者:謝華顕(しゃ・かけん)
価格:2730円(税込)
なつかしい家庭の味から、レストランのスペシャリテまで
香港のおかず料理がぎっしりつまった一冊。
本書はお酒に合う前菜おかず、スープ、野菜たっぷりのおかず
ご飯が進むおかず、香港スペシャリテの項目にわけてご紹介。
スープの項目では、基本スープをはじめとする16品のスープを掲載。
その中で冬瓜を使ったスープは4品。
◎香菜と牛ひき肉のとろみスープ
◎冬瓜と干し貝柱のとろみスープ
◎五目素材入り、冬瓜のスープ
◎冬瓜とあひるのぐつぐつ煮込み
五目素材入り、冬瓜スープは、香港では夏の定番のスープです。
さいの目にした豚、鶏、中国ハムなどの肉類と冬瓜でつくります。
このスープを卵炒飯にかけると、これがまたおいしい♪んですって。
比較的日本でも手に入りやすい食材を使ってるので、
気軽に作ることができそうですよ。
他にも「香菜と皮蛋と魚のスープ」や
「パパイヤ、干しだこ、スペアリブの煮込みスープ」など
温かいスープがたくさん載っています。
広東料理の基本テクニックや食材知識のコラムなど、
おいしさのポイントもたくさん掲載。
日々のお献立、お店のメニューづくりにおすすめですよ。