“お粥”は、調理が簡単で、栄養的にもすぐれ消化もいいので、
小腹が空いたときや体調のすぐれないときなどにも重宝しますね。
米と水のみでつくるシンプルな“白粥”から、
具材を一緒に炊き込むお粥など種類も豊富です。
◆「おかゆ」
著者:福田浩/山本豊 価格:2940円(税込)
日本と中国の粥(汁かけ飯、雑炊、泡飯を含む)の中から、
日常で活躍する103品をご紹介しています。
お粥に合わせた、おかずも83品も盛りだくさん掲載。
日本粥で私が気になるのは、青森県の郷土料理の
“粥(け)の汁飯”。
細く切った大根、にんじん、ごぼう、豆腐、油揚げ、
こんにゃくなどを細かく切ってつくるみそ仕立ての汁で、
これをご飯にかけた一品。
お粥といってもの、昔は、細かく切った材料お米にみたて
食べられたもので、米の節約のために考えられたものだそうです。
中国粥では、民間の日常的な粥として歴史が古い“菊花粥”。
菊の花びらの黄色が見た目もきれいな一品。
菊の花は風味はもちろん、解毒作用や現代の成人病
といわれている血液系の病気の浄化に効果があるそう
なので、デトックスにはおすすめかも。
そして、日本粥、中国粥の基本的な白粥の炊き方、
中国で朝食や粥の共として不可欠な“油條(ユイ ティァオ)”
のつくり方などもご紹介しています。
著者:謝華顕 価格:1890円(税込)
広東料理の伝統を受け継ぐシェフがつくる、お粥、
どんぶり物、汁めんなど、気軽な軽食から宴席を
しめるひと皿までを掲載した一冊です。
広東では毎日の生活に欠かせないという“お粥”。
本書でご紹介の“お粥”は6品。
例えば“明火白菓粥”広東風の白粥。
中国のお粥は、日本のお粥とはつくり方が違って
できあがりは「お米のスープ」といった感じにさらりと薄い。
ゆばとぎんなんを加えるのが広東の定番で、
風味が増していっそうおいしくなるそうです。
ほかにも“ピータンと塩漬け豚肉のお粥”も気になる一品。
洗ったお米にピータンをつぶしながら練りこんで
炊いた本場のピータン粥。お米とピータンの香りが
とけあって、ほかにない風味だとか。
味わってみたい!!
料理写真も大きく、つくり方も詳細でわかりやすい。
香港の食事情や地元食材の情報も満載なのでおすすめです。