少しずつ暖かい日が多くなってきましたね〜
なんだかウキウキしてきます。
そんな気分には、イギリスの伝統的ティーフードの
ひとつでもあるスコーンと一緒に紅茶でティータイムを
楽しむのもいいですよね。
スコーンは、粉とバター、牛乳などの材料でつくる素朴な
味わいが特徴の焼き菓子。表面はカリッとしていて、
中はホットケーキのようなやわらかい感じです。
つくる時の注意点としては、材料をこねすぎないこと。
こねてしまうと生地がやわらかくなりすぎて、膨らまず、
食感もわるくなってしまいます。
まずは、粉とバターを混ぜますが、こねずに指の先だけで
こすりあわせるようにします。ここがポイント。
生地はサラサラのパン粉状態にします。
牛乳を少しずつ混ぜ、ひとまとめにし延ばし、型で抜いて
焼き上げれば美味しいスコーンの出来上がりです。
そして、本場イギリスでは、スコーンを横半分に割り、
イチゴジャムとクロテッド・クリームをのせて食べるのが定番。
この“クロテッド・クリーム”とは、遠心分離機で取り出した
ジャージー種の牛のミルクの乳脂肪の高い部分だけ湯煎して、
上に浮いたクリームを取り出し冷やしたもの。
ひんやりとしていてとても口どけが抜群にいいそう。
日本でも販売されているので、手づくりスコーンに
クリームをつけ、口どけのよさを味わってみよう!!
著者:長谷川恭子 価格:1890円(税込)
イギリスに住み、古書を読むのが大好きな著者が
身近な材料でつくるお菓子を掲載した一冊。
“ベークド(焼く)”“スティームド(蒸す)”“コールド
(冷たいデザート)”の3つのジャンルに分け、計49品の
簡単だけどおいしいデザートをご紹介しています。
そして、本書で紹介するスコーンのレシピは3種類。
◎グリドルスコーン
◎スコーン
◎クレソンのスコーン
例えば、“グリドルスコーン”。
ひとまとめにした生地に十文字の切り目を入れて両面を
焼いた素朴な味わいが楽しめる伝統的な一品。
グリドルとは、ケトル民族ゆかりの地域に伝わる直径約30cmの
厚手で平らな鉄板のこと。
本書では、厚手のフライパンで代用していますので、
オーブンで焼くスコーンとの違いを味わうのも楽しいかも。
スコーン生地は、パンのように発酵時間がかからので、
とても便利。
生地に入れるバターをオリーブオイルやバジルペーストに
変えたりして、ベーコンや野菜をはさんでサンドイッチに
したりといろいろアレンジができそうですね。
著者:川上恵子/田口文子 価格:3150円(税込)
家庭で楽しむ、紅茶にあう菓子61品、コーヒーにあう
菓子62品、計123品の盛りだくさんの洋菓子のレシピを
収めた一冊です。
材料、道具の選び方から、基本の生地、クリーム類まで
お菓子づくりには必要な基本を解説しています。
そして本書でも、紅茶にあうお菓子としてスコーンを
2品ご紹介しています。
◎スコーン
こちらのスコーンは、材料に砂糖いれず、卵が入った
タイプ。型抜きをつかわず、生地を手でまるめて
つくるので、まるい形のスコーンです。
◎うめのスコーン
基本材料は同じで、サワー漬けの梅をきざみ、
混ぜ込んでつくる一品。
サワー漬けは、同じ分量の砂糖、酢、青梅を1ヶ月間
漬けたもので、かなり酸味がきいたものみたいです。
いろいろな材料を混ぜ込んでつくるスコーンでも
これはちょっとめずらしいかもしれませんね。
巻末では、コーヒーの抽出のコツ、おいしい紅茶の
入れ方、紅茶とケーキの相性表など、お菓子と飲み物の
組合せを楽しむガイドブックとしてもおすすめです。