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大豆のうまみが凝縮!! 湯葉(ゆば)特集♪

 湯葉の歴史は古く、もともと中国の精進食としてつくられ
 ていたもので、禅僧によって京都に伝わり日本で精進料理
 の素材として広まったといわれています。
 日本では、京都の京湯葉、日光の日光湯葉など、宗教に
 縁の深い地方で普及し、京都では主に「湯葉」、日光では
 「湯波」と表記されます。

 京都と同様に湯葉の名産地である日光。
 日光へいったときに、“ゆばラーメン”を食べました。
 しなちく、わかめ、ほうれん草など入った正油ラーメンに
 巻き湯葉(平らな湯葉を太さと変えて巻いたもの)が2切れ
 入ったとてもシンプルな一品でしたが、スープをふくんだ
 湯葉はしっとりしていて、とても美味しかったです。
 魚や野菜など10種類の具を湯葉で包み、油で揚げた
 和風春巻が入ったラーメンもあるそうなので、
 次に行ったときは、食べてみたいですね。

 さて、最近では、飲食店でも湯葉をつかった料理メニューが、
 増えてきました。低カロリーの健康食品としても注目され、
 特に女性には人気です。

 湯葉は、豆乳を加熱して、表面に凝固したたんぱく質の膜を
 すくいあげてつくる、大豆の加工食品です。
 大きくわけると“生湯葉”と“乾燥湯葉”に分けられます。

 大豆の香りとうまみがあり、やさしい風味は、どんな食材
 とも相性がよく、煮たり、焼いたり、揚げたりと調理方法
 によっては、さまざまな食感を楽しむこともできます。
 日本料理や中国料理だけでなく、西洋料理など、ほかの
 ジャンルでも今後ますます気になる食材ですね。


 ◆「乾貨[かんぶつ]の中国料理」 

 著者:山本豊/久田大吉/脇屋友詞/譚彦彬/木村春子監修
 価格:4200円(税込)

 干しシイタケなど身近なものから高級素材まで22種類の
 乾物を一項目ずつ詳細な解説、もどし方と料理の数々を
 料理篇、知識篇の2構成でご紹介した一冊です。

 中国料理においてもっともなじみの深い素材の“湯葉”。
 本書では、湯葉の基本的な下処理のプロセス(写真つき)、
 処理時のポイントとアドバイス、そして、料理を6品
 掲載しています。

 “腐衣カオ素方(フゥ イ カオ スゥ ファン)ゆばの北京ダック風”。
*カオ=[火(部首)考(つくり)]
 半乾燥した湯葉にタケノコ、クワイなどのみじん切りを
 はさみ衣をつけて揚げ、北京ダックに見立てた一品。
 中国料理の精進料理には、精進材料だけで肉、魚にみたてて
 つくる擬製料理があり、湯葉はこうした料理には欠かせない食材です。

 ほか、料理篇を担当している4人の著者の乾物にたいする思い、
 それぞれの店の湯(タン:だし)のレシピも掲載。
 ご参考に。


 ◆「穀菜和食
 
 著者: 松本光司  価格:3150円(税込)

 玄米を中心に植物性食品をバランスよくとる玄米菜食である
 マクロビオテック。
 まずは、マクロビオテックとは何かをわかりやくすく解説し、
 おいしく食べるためのレシピを240品と豊富に掲載しています。

 そして、今回ご紹介の“湯葉”は、マクロビオティック・フード
 には、適材した食材です。
 本書では、湯葉をつかった料理を7品ご紹介しています。

 その中のひとつ“湯葉のみどり酢餡かけ”。
 最近では、手に入りやすくなった巻き生湯葉をつかった一品。
 キュウリをすりおろし、柚子酢などをくわえた餡の上に
 片栗粉をつけ菜種油で揚げた巻き湯葉をのせ、白髪ネギ、
 赤ピーマンをせん切りにし盛りつけます。
 暑い日が多くなるこれからの季節に、彩りもよくおすすめです。

 ほか、基本の玄米の選び方から炊き方、だし、調味料なども
 詳しく解説。野草早わかり一覧表、材料別料理別の索引も
 ついているので便利ですよ。


 ◆「そばうどん第三十四号
 
 価格:2940円(税込)

 専門誌「そばうどん」のバックナンバーです。
 特集1では、酒類の導入に積極的なお店やそば店での
 酒の活かし方など、特集2では、国産小麦粉の魅力、
 生産の現状と最近の国産小麦品種などを掲載しています。

 本号でも、そば・うどん店の新たな食材として、種ものや、
 酒の肴などにつかうお店が増えている“生湯葉”のメニュー
 実例、技術講座をご紹介。

 メニュー実例では、生湯葉をうまく商品に取り入れ、
 人気のあるそば店3店の人気商品をご紹介。

 ◎蕎楽亭(東京・市ヶ谷)
 ◎咲良(神奈川・関内)
 ◎東山織田(東京・中目黒)

 例えば、その中の一品。
 “くみ上げ湯葉のべっこう餡掛け3種”。
 三角形のグラスに下から、湯葉、刃たたきしたオクラ、
 その上にウニを盛りつけ(他2種は、ホタテ貝、車エビ)
 だし、淡口醤油、みりんで味をつけし、葛でとろみをつけ
 冷やしたべっこう餡を流しいれたもの。
 3層(白、緑、オレンジ)になった色合いがとてもキレイで、
 味も食感も気になる一品です。

 そして、技術講座では、手軽につくれる生湯葉をつかった
 料理を7品(レシピ、写真つき)、湯葉の製造工程、
 成分表など、生湯葉の知識と活用法も掲載しています。


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