[シンプルな調理法でパラリと香ばしい!! 炒飯特集♪]
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ご飯と具材を炒めるシンプルな炒飯は、簡単そうだけれど、
意外とむずかしいんです。
ご飯があまってしまった時など炒飯をよくつくりますが、
なかなかお店で食べるような、おいしい炒飯のようには
出来上がらないんですよね。
おいしい炒飯の条件は、ご飯のひと粒ひと粒が
パラリとして、均等に香ばしく火が入り、そして
油っぽくないこと。
それには、まず鍋をしっかりと強火で熱し、油を
なじませておくのがポイント。
さらに、強火で一気に炒めるスピードも大切です。
具材は小さく切り、火の通りにくいもの、水分の多いものなどは
前もって下加熱をしておきます。
使う材料はすべて手元に揃えてから調理をはじめるのが
短時間で仕上げるポイントです。
家庭用のガスコンロは火力が弱いので、つくる量は
最大でも2人分まで。そうするとパラリとした炒飯が
出来るそうです。
今週は、いろいろな具材をつかい、バリエーションが
豊富な炒飯を掲載した本をご紹介します。
◆「よくわかる 中国料理 基礎の基礎」
著者:吉岡勝美 価格:5460円(税込)
基礎技術から、下準備と仕上げ、調理法方と料理まで
中国料理の知識をわかりやすく解説した一冊。
一口メモやQ&Aつき失敗例など写真も豊富に
詳細に掲載しています。
本書でも、6種類のチャーハンをご紹介しています。
◎五目チャーハン
◎アサリと蟹肉のチャーハン
◎塩漬け魚のチャーハン
◎あんかけチャーハン
◎タコ入りチャーハン
◎腸詰入りもち米のチャーハン
たとえば、“腸詰入りもち米のチャーハン”は
もち米を炒めるので、香ばしさが味わえる醤油味の一品。
炒めた後に、腸詰のうまみをいきわたらせたり、
味をなじませるため10分ほど蒸しあげます。
パラパラ感のあるチャーハンとは、また違った
食感が楽しめそうですね。
中国料理を学ぶ方、ご家庭でさらに腕をあげたい方
など、おすすめです。
◆「点心とデザート」
著者:大阪あべの辻調理師専門学校 市川友茂
価格:2100円(税込)
簡単なものから、本格的なものまで、
中国デザートと点心が盛りだくさんつまった一冊。
本書では、“五目チャーハン、醤油だれ添え”と
“あんかけチャーハン”の2品をご紹介しています。
◎五目チャーハン、醤油だれ添え
お好みの具材を加えた卵チャーハンに、タレをかけていただく一品。
はじめは、そのままの味を、途中からタレをかけたりしても楽しめます。
この“醤油だれ”は、ゆでた青菜や焼豚などいろいろと
活用できますよ。
◎あんかけチャーハン
あんかけチャーハンの醍醐味は、ひと皿でチャーハンと
中華丼が味わえること。
基本の卵チャーハンにエビ、カニ、ホタテ、鶏肉、アスパラ、
シイタケなどの具材の入れた餡をタップリかけた一品です。
点心は、下ごしらえをしておけば、あとは蒸す、焼く、
揚げるなど意外と簡単。
ご家庭でも手づくり点心を楽しんでみませんか。
◆「香港粉麺飯(ホンコンファンミンファン) めんとご飯」
著者:謝華顕 価格:1890円(税込)
広東料理の伝統を受け継ぐトップシェフがつくる、
日常の食卓にある香港の味を小麦の麺、米の麺、
お粥、ご飯の4つのジャンに分けて掲載した一冊。
本書の“毎日おいしいご飯もの”章でも、7品の
炒飯をご紹介しています。
◎あさり入り炒飯
◎中国くさやと地鶏の炒飯
◎パイナップルと海鮮の炒飯
◎海鮮炒飯のかぼちゃ詰め
◎五目あんかけ炒飯
◎とうもろこしと鶏肉のあんかけ炒飯
◎明太子と貝柱入り、卵白炒飯
たとえば、“中国くさやと地鶏の炒飯”。
中国風くさや、鹹魚(ハムユイ)の独特な発酵臭と
塩気が炒飯にぴったりあい、食欲を刺激する一品。
鹹魚(ハムユイ)とは、海の魚の内臓を除き、
えらと腹に塩を詰め発酵させ、天日干しにしたもので、
鶏肉との相性も抜群なんだそうです。
そして、今の時期においしい“とうもろこし”を使い
つくってみたい“とうもろこしと鶏肉のあんかけ炒飯”。
とうもろこしのピューレと粒でつくったあんをたっぷりかけた、
やさしい甘みとサクサク感があり、子供から大人
まで楽しめそうな一品です。
軽食から宴席をしめるひと皿、地元食材情報なども
満載!! 本場の香港を味わえます。