食と健康の関わりに、ますます関心が高まるなか、
注目の料理書をご紹介します。
著者: 松本光司 価格:3150円(税込)
マクロビオティックの創始者といわれる櫻澤如一氏に師事し、
日本CI協会リマ・クッキングスクールの校長でもある
著者による、240品のからだにやさしい和食レシピを楽しむ一冊。
マクロビオティック・フードは、穀物を中心植物性食品を
バランスよく取る玄米菜食です。
基本の食材とする玄米は、最近では食事に取り入れる方も
増えていますね。
玄米は、ビタミンとミネラルに含まれるナトリウムと
カリウムのバランスが人間の細胞に近く、フィンチという
物質が体にたまった有害物質を排出する効果があると
いわれています。
本書では、玄米の選び方、
圧力釜とカムカム鍋(遠赤外線効果のある
圧力鍋用の陶器製内鍋)をつかった2種類の炊き方、
玄米粥・小豆玄米粥の炊き方もご紹介しています。
炊くときに、少しの塩を加えてることで、玄米の旨みを
より引き出すことができるそうです。
ほか、野草の項などでは、山菜をおいしく味わう料理と
たんぽぽ、よもぎ、あかざ、すかんぽなど10種のアクのとり方、
皮のむき方などを写真つきで掲載。
処理の仕方や収穫時期、採取場所、調理法をまとめた
“野草早わかり一覧表”も便利です。
ちょっと疲れているなと感じたら、難しく考えずに、
気軽に取り入れてみるのもいいのではないでしょうか。
◆「玄米・野菜のナチュラルレシピ ホールフードクッキング 」
著者:タカコ・ナカムラ 価格:1995円(税込)
マクロビオテックやスローフード、LOHASなどは
よく耳にするけれど、では、ホールフードとは?
著者は、安全な食べものから、自分に合うものを選び、
気持ちよく、おいしく食べ、自然と共存できる料理を
ホールフードと呼んでいます。
ホールフードの基本は、できるだけ素材を「まるごと」
つかうこと。
野菜の葉や茎、魚なども全部食べれば、多くの栄養を
バランスよく取ることできます。
そして、まるごとつかうことで、生ゴミが減ったり、
資源の節約などにつながり、環境問題にも役立ちます。
本書では、お米料理(玄米や麦など)から、みそ汁・スープ、
野菜、豆腐・豆・雑穀、スイーツまで59品をご紹介しています。
たとえば、玉ねぎの皮もまるごと調理した
“焼き玉ねぎのファルシィ”。
皮はむかず玉ねぎの上部を切り落とし、オーヴンで焼き、
中身をくり抜いた中に、抜いた玉ねぎ、もちアワ、
ブラウンマッシュルーム、野菜などを詰め再度オーブンで
焼き上げた一品。
玉ねぎを皮ごとオーブンで焼くことで、甘みが増して
さらにおいしくなるそうです。
ほか、玄米をつかったパエリヤ、石焼ビビンバや
アレルギーのある方にも楽しめる砂糖も卵も乳製品も
つかわないスイーツなどのレシピも満載です。