スイカは、アフリカが原産といわれ、水分量が多く、
さわやかな甘みをもつウリ科の植物。
古代から広い地域で食べられ、地中海沿岸の国々やエジプトなど
では渇水の時などの水分補給に重要な役割を果たし、
5000年以上前のエジプトでは、農民がノドの乾いた航海者に
スイカを提供する習慣があったそうです。
スイカの形は、丸型、長型、球型などさまざま。
果皮の色は、淡い緑色や濃い緑色で、シマや斑点の模様があり
果肉は一般的には赤色で、ほかに白、黄色、ピンクなどで種子が
あります。種子のないものも2、3種類あります。
スイカを選ぶときは、ずっしりと重く表面に艶があり、
たたくと鈍い音がするものが、水分が多く食べ頃です。
カットされているものの場合は、果肉が硬く、色が明るく、
スジのないものがいいようです。
あっさりとしていて風味が弱そうですが、意外に個性が強く、
カクテルなどお酒にも合うとか。
サラダやジャム、シャーベット、ジュースなど
いろいろ楽しめますね。
◆「デザートの組み立て方 L'Esthetique du dessert」
著者: 石井義昭 価格: 4,725円(税込)
石井シェフのデザート技法を多角的に学べる一冊。
49品のデザートには、盛り付けられたパーツごとに数字をつけ、
レシピと解説を掲載しています。
本書では、スイカとベルベーヌを組み合わせた、
デザートスープを2品ご紹介しています。
ベルベーヌはレモンに似た香りのするハーブ(レモンヴァーベナ)。
甘いスイカと爽やかな香りが楽しめます。
◎スイカのスープ
真っ赤なスイカのスープに薄緑色のベルベーヌソルベと、
生クリームのようなメレンゲを浮かべた一品。
スープの中には角切りにしたアロエも入り、食感も楽しめ、
盛り付けもとてもカワイイですよ。
スープにとろみをつけることで、スイカの甘みが口の中で
ゆっくりと広がります。
◎ベルベーヌのスープ
ベルベーヌをシロップで煮出し、かすかなとろみをつけた
淡い黄色のスープに、スイカの丸抜きとスイカのソルベを
浮かべた一品。カクテルグラスに注がれたスープは、
オシャレな感じです。
ほか、ソースやジュレ、飾り用の小物なども写真付で掲載して
います。
◆「わたしのイタリア料理」
著者:米沢亜衣 価格: 1,995円(税込)
イタリアの本場の料理を日本の食材を生かし、著者ならではの
アレンジで展開した40品を掲載した一冊。
本書では、ネーミングも気になる“すいかのアワアワゼリー”を
ご紹介しています。
少し深みのある皿に、デコボコとアワの形が残る
濃いピンク色のスイカのゼリー、まわりに丸くくり抜いた
スイカを飾り、スイカのジュースを流した入れた一品。
アワアワゼリーがどんな食感なのかとても気になるのと、
一皿で3種理のスイカの味とグラデーションも楽しむことが
できるデザートです。
ほか、手打ちパスタのつくり方(プロセス写真つき)、
メニューの立て方なども掲載。
イタリアの家庭や店の厨房で食べられているシンプルだけど
味わいのある料理をぜひどうぞ。
◆「フルーツを楽しむ カッティングとデザート」
著者:平野泰三 価格: 3,150円(税込)
身近なくだものをつかい、基本的な皮のむき方、飾り方、
新しいカッティングと盛り合わせなどを詳細なプロセス写真と
ともにわかりやすく掲載した一冊。
本書では、小玉スイカをつかってつくるフルーツ容器を
2品ご紹介しています。
◎スイカバスケット
中をくり抜き、持ち手のあるバスケット風に仕上げた一品。
中に盛り合わせる果物も色合いなど選べば、
さまざまなバスケットのアレンジができます。
◎クジャク
クジャクが羽と尾羽を広げた姿のかわいらしい一品。
中身をくり抜いたスイカを頭側を低く、後ろが高くなるように
カットすることで、中に盛付けた果物がきれいに見えます。
尾羽は、色の違う果物を串にさし、華やかさを出します。
目を引く盛り付けに、フルーツも食べやすい大きさでタップリ
入っているので、子どものパーティーなどでに大人気かも。
カッティングだけでなく、シャーベットやパフェ、
31種のジュースのレシピほか、飾り切りに便利な下絵
(参考図案)も掲載してます。