トウモロコシは、紀元前5000年ごろから栽培される
イネ科トウモロコシ属の一年生草。
原産地は、メキシコから南米北部地域といわれ、
日本には16世紀ごろポルトガル人によってもたらされたと
いわれています。
日本でのトウモロコシの最大の産地は北海道で、
食用に栽培されている大半は生食用のスイートコーンです。
本来の旬は、甘さが増し食べ頃な7月末から9月頃。
高温に弱く、収穫してから時間とともに鮮度、味が低下するので、
つかう分をその都度購入するのがベスト。
すぐにつかわない場合は、ゆでるか蒸してからラップをし
冷蔵庫で保存します。
皮を1枚だけ残して蒸すと、香りやうまみが逃げず、
ジューシーかつシャキシャキした食感が味わえるんだそうです。
キレイに並んだ粒が特徴のトウモロコシ。
この粒の数とヒゲの本数は必ず一緒なんだとか・・・
焼いたり、蒸したり、ゆでたりするほか、揚げ物、スープ、
お菓子などいろいろ便利な食材ですね。
◆「四季の皿 野菜料理」
著者:柴田書店編 価格: 3,675円(税込)
和・仏・中・伊の4ジャンル10人の料理人による、
季節の野菜をつかって楽しめる野菜料理200品、
盛りだくさん掲載!!
本書では、5品のトウモロコシをつかった料理をご紹介。
◎トウモロコシとタラバガニサクサク揚げ
◎賀茂なすのソテー とうもろこしのザバイオーネ
◎オクラとミニとうもろこしのかき揚げ
◎奄美もろこしと若鮎のサラート
◎さや付きヤングコーンとラルド
たとえば、“賀茂なすのソテー とうもろこしのザバイオーネ”。
夏の京野菜の賀茂なすに、トウモロコシをすり潰し、
生クリームとバターを混ぜたソースで味わう一品。
ソテーした賀茂ナスにソースをたっぷりかけ、とうもろこしの
クロッカンテ(トウモロコシ、玄米、出し汁を混ぜ、薄い
楕円形に焼き上げたもの)を飾り、ミントの葉とビターチョコ
レートを添えます。
デザートのようにも見えて盛り付けもステキです。
目次は、季節ごとの料理にわけられ、巻末には素材別の索引も
ついているので、つかいたい素材の料理がわかりやすいです。
さまざまな食材と野菜の組み合わせを楽しめる一冊です。
◆「スープ」
著者:柴田書店編 価格: 2,625円(税込)
和・洋・中・エスニック、世界各国の定番スープを手軽に
アレンジ。温製、冷製スープ164品を掲載!!
本書でも、トウモロコシをつかったスープ3品をご紹介。
◎とうもろこし、ゴルゴンゾーラのスープ
◎冷製コンソメのパリ・ソワール
◎ヨクイニン、トウモロコシ、トウモロコシのヒゲ、
豚胃袋のスープ
“ヨクイニン、トウモロコシ、トウモロコシのヒゲ、
豚胃袋のスープ”は、豚胃袋のうまみと自然な甘さの
トウモロコシが絶妙で、シンプルな一品。
トウモロコシのヒゲは、消化吸収を促進、利尿効果もあり、
一緒に煮込む豚胃袋も消化器系の働きをよくし、ヨクイニン
(むいたハトムギ)もムクミを取る作用があります。
身体の疲れているときにはおすすめです。
巻末には、掲載スープにつかった「だし」と「スープストック」
の25種のとり方を詳しく解説。
スープの温冷の区別が一目でわかるように、料理名の横には
記号がついているので便利です。
著者:室井克義 価格: 1,995円(税込)
室井シェフの豊富なアウトドアライフの実践から生み出した
数々の簡単で、美味しいレシピを掲載した一冊。
屋外で食べる料理は格別においしく感じられますよね。
ゆでたり、焼いたりしたトウモロコシもいいですが、
本書ではちょっと一工夫した料理を2品ご紹介。
◎タリアテッレ、トウモロコシのソース
トウモロコシの甘い香りとマスカルポーネチーズ入りの
クリーミーでコクのあるソースで味わうパスタです。
本書では缶詰のスイートコーンを使用していますが、
生のトウモロコシをつかえば、さっぱりとした甘みが味わえます。
◎イワナのとうもろこし粉揚げ
おろしたイワナをとうもろこしの粉でフライにした
シンプルで手軽な一品。
揚げたフライは、ポップコーンの香りで、熱々で食べるのが
バツグンにおいしいそうです。
釣り上げたイワナをその場で即調理する、
なんてちょっと贅沢かも。
肉、魚料理からパスタ、燻製、デザートまで、キャンプ場や河原、
お庭でも楽しくつくれる全90品掲載しています。