夏がもっともおいしい野菜のひとつ“オクラ”。
オクラは、アフリカが原産でハイビスカスやワタなどと
同属のアオイ科。
2000年前にはエジプトで栽培されていたという歴史ある野菜です。
緑色の表面にはうぶ毛がはえ、内部には食用できる種が
たくさんつまっています。
切ると糸を引くネバネバした粘質物を含んでいるのが特徴です。
生のままでも、加熱しても食べられ、加熱時間を調整すれば
どんな料理にもつかえます。質物があることで、スープや
シチューのとろみづけなどにも役立ちます。
オクラを選ぶときには、
緑色が濃く鮮やかで、うぶ毛が表面をビッシリと覆い、
斑点や傷跡のないものが新鮮。
熟しすぎると硬くスジっぽくなるので、
5cmから10cmくらいの大きさのものが、ちょうど食べ頃です。
内部の種は乾かしてから炒り、コーヒーの代わりとして
利用されていた時代もあったそうですよ。
輪切りしたときの星型をいかして、スープに浮かべたり、
サラダ、お菓子などにもかわいいアクセントになりますね。
栄養価も高いので、夏ばて防止にぜひ!!
著者:伊崎裕之 価格: 3,045円(税込)
毎日の食卓に野菜をとり入れたい!!
イタリア料理の技術をベースに野菜が主役の冷たい料理と
温かい料理、スープ、パン、デザートまで
全210品を掲載した一冊。
本書では、オクラをつかった料理を5品ご紹介しています。
◎山えのきとおくらのバルサミコ和え
◎おくら、モロヘイヤ、大麦の生トマト煮
◎おくら、山いものカレー風味
◎いか、れんこん、ごぼう、きのこの軽い生トマト煮
◎トマトとおくら、じゅんさいの冷たいスープ
たとえば、“山えのきとおくらのバルサミコ和え”。
山えのきとトマト、小口切りにしたオクラを
バルサミコ酢で和えた一品。
オクラのねばり気で、山えのきを麺のようにツルッと食べられる、
のど越しのよいサラダです。
パスタを和えてメインの一品としてもアレンジできそうですね。
ほか、あまり見慣れない野菜の解説や手軽に天然酵母のパンを
つくる方法、野菜だけでなくフルーツやナッツもつかった
デザートなども掲載しています。
◆「カレーのすべて」
柴田書店編 価格: 2,625円(税込)
スタンダードなインドカレーから、欧風カレー、
東南アジア諸国カレー、オリジナルカレー、
サイドメニューまでをたっぷり109品を掲載した一冊。
本書では、オクラをつかったインドのカレー
“ビンディマサラ”をご紹介。
料理名のビンディとはヒンディー語でオクラのこと。
白ゴマとオニオンペーストに各種スパイスなどを加えた
カレーベースをつかうのが特徴です。
スープ状ではなく、トマト、ジャガイモと一緒に
じっくり煮込まれたオクラを楽しめる一品。
材料も家庭にあるものにスパイスをちょっと加えればOK。
ぜひつくってみてください。
レシピのほかにも、カレーを極めるために必要な
スパイスの四大作用(香り、辛味、色づけ、臭み消し)、
調理テクニック、初心者におすすめのスパイスブレンドの極意も
わかりやすく掲載。
スパイス図鑑、食材、調味料なども写真つきで解説しています。
◆「菜菜スイーツ」
著者:カノウユミコ 価格: 1,995円(税込)
野菜が苦手な人にも食べて欲しい!
野菜本来の甘みを引き出した、アイデアいっぱいの
やさしいスイーツ!!
本書でも、オクラをつかたスイーツ5品をご紹介。
◎オクラとメロンの冷たいミントスープ
◎オクラと小豆のフルーツ白玉
◎オクラのアイスクリーム
◎タピオカ入り 冷やしオクラとろろ
◎オクラとスイカの寒天寄せ
たとえば、“タピオカ入り 冷やしオクラとろろ”。
ミキサーなどでなめらかにしたオクラに、メープルシロップ、
タピオカをくわえて冷やした、さわやかな甘さの一品。
トロトロのオクラとタピオカのツブツブ感も楽しめ、
食欲のない時などにもおすすめです。
本書のレシピは、どれも手軽につくれるものばかりです。
野菜をお菓子に仕立てるための7つのコツやポイントほか、
野菜本来の甘みを引き出すコツなど参考になります。