フォカッチャは、北イタリアのジェノヴァ地方生まれのパン。
古代ローマ時代にはすでにパンの原型が焼かれていたそうです。
形は、丸型や長方形が多く、手のひらサイズのものから、
オーブンの天板いっぱいに焼く大きいものまで自由自在に
つくることができるので便利。
基本的には塩味系で焼いてつくりますが、油で揚げたものや
甘味のあるものもあるそうです。
生地がシンプルなので、さまざまなトッピングの
バリエーションが楽しめるのもうれしいですね。
今週は、つくってみたい!食べてみたい!
フォカッチャを掲載した本をご紹介します。
◆「レストランのパン カフェのパン」
著者:エコール・キュリネール国立 近藤敦志 価格: 2,100円(税込)
専門機器をつかわなくてもおいしいパンがつくれる手法など
小規模店でも、自家製パンを提供したい!という方に
おすすめの一冊。
本書でご紹介の“フォカッチャ”は、オリーブ油が入った
淡白でソフトな口当たりの一品。
見た目はとてもシンプルですが、淡白な味わいなので、
どんな料理とも合わせやすく、サンドイッチなどにも
おすすめです。
オリーブ油を入れることで、生地の伸びがよくなり、
ふくらみやすいので、発酵時間が短縮できるそうですよ。
パンづくりの基本では、基本的な流れと、各プロセスでの
ポイントをピックアップし多くの写真をつかい解説しているので、
初心者にもわかりやすい。
そして、各レシピには、ミキシングから発酵、焼成など
パンづくりの流れを示すチャートを掲載。
生地の温度や発酵時間などが細かく表示されているので、
作業工程や時間がわかりやすく便利です。
ほか、ベーカリーでも人気の天然酵母パンのレシピもご紹介。
粉から起こす“小麦粉の種”のほか、レーズン種、リンゴ種、
ヨーグルト種、サワー種を掲載しています。
◆「おいしいドルチェ教室」
著者:パンツェッタ貴久子 価格: 1,890円(税込)
著者が主宰するイタリア料理教室のレシピから、
お気に入りのドルチェ全51品余を掲載した一冊。
本書では、じゃがいもをつかった
“じゃがいものソフトフォカッチャ”をご紹介。
じゃがいもを入れることで、モッチリ&しっとりした
食感が味わえる一品。
生地の上に黒オリーヴと半分にカットしたプチトマトが
たっぷりと並び、こんがりと焼きあがったフォカッチャは、
色合いもよくキュート。
生地が少しゆるめなので、具材を乗せる時には
沈まないように生地にくるむようにするのがポイントです。
そして、まだちょっと先ですが、クリスマスのお菓子
“ストゥルッフォリ(細かくカットした生地を揚げ、
アメをからめたナポリの伝統菓子)”や“パネトーネ”の
レシピもご紹介しています。
今年は手づくりしてみるのもいいかも!
食後のデザートやおやつ、ちょっとしたパーティーなどに、
また、贈り物やお土産としても、役立つレシピを
たっぷり掲載しています。
◆「ニューヨークシェフのパンメニュー」
著者:柴田書店 価格: 1,890円(税込)
サンドイッチとパニーニ、ブルスケッタとクロスティーニ、
ピッツァとフォカッチャ。
ボリューム満点のニューヨークのシェフがつくるパンメニュー
全50品余を掲載!!
本書では、トッピングもいろいろ小型のフォカッチャと
チーズをはさんで焼き上げたフォカッチャの4品をご紹介。
◎玉ねぎとアンチョビのフォカッチャ
◎サンドライトマトとオリーブのフォカッチャ
◎ポテトと赤ピーマンのフォカッチャ
◎ロビオラチーズとトリュフオイルのフォカッチャ
たとえば、“ロビオラチーズとトリュフオイルのフォカッチャ”。
生地は、ピッツァをつくるときの配合と同じものをつかうので、
通常のふっくらと焼きあがったフォカッチャとは、また違った
食感が味わえそうな一品。
はさんで焼き上げる“ロビオラチーズ”は、
イタリア、ピエモンテ州原産の非熟成チーズ。
クリーミーでコクのある味わいはワインにピッタリだとか。
フォカッチャにはさむチーズを、お好みのものに変えてみたり、
いろいろ楽しめそうですね。