リンゴの甘味と酸味、カラメルのほろ苦さ、そしてパイ生地の
サクサク感が絶妙な味わいのタルト・タタン。
もともとは、オルレアン地方に住む、タタン姉妹が
アップルパイをあやまってひっくり返してしまったことで
誕生したというフランス地方菓子です。
カラメルの香ばしさと、とろりとした食感のリンゴが
たまらなくおいしいんですよね!!
リンゴの煮詰め方やパイ生地につかわれる粉など、
違いがあるので、それぞれつくって食べ比べてみるのも
楽しいかも。
リンゴのおいしい今の季節にぜひつくって味わいたい
お菓子です。
◆「プロのためのわかりやすいフランス菓子」
著者:大阪あべの辻製パン専門カレッジ 川北末一
価格: 6,825円(税込)
辻製菓専門学校のカリキュラムに沿って編集した
ポピュラーなお菓子から本格的な伝統地方菓子まで、
フランス菓子がしっかり学べる一冊。
本書でご紹介している“タルト・タタン”は、
24センチの銅鍋、またはマンケ型(タルト・タタン用の銅鍋)
2台分のレシピを掲載。
生地には、薄力粉を使用。
半分にカットしたリンゴをバターとグラニュー糖で炒めた後、
鍋につめてさらに煮込む。
パイ生地を上にのせてオーブンで焼き、最後にグラニュー糖を
ふりかけて、カラメライザー(焼きごて)で焦がして
色づけた一品。
焦がしたカラメルのカリカリとした部分とジューシーなリンゴの
食感が楽しめます。
ほか、フランス菓子の分類、歴史(年表)、材料、器具などの
基礎知識、巻末には、フランス菓子の周辺知識として、
菓子の演出法(ラッピング)、コーヒーや紅茶、
フランスの祝祭日や行事も掲載しています。
◆「パリジェンヌがつくるお菓子とデザート」
著者:大森由紀子 価格: 1,890円(税込)
フランスの家庭でつくられ続けたお菓子とデザートを
つくりやすいレシピにして39品を掲載した一冊。
本書は、
◎おばあちゃんから伝えられた味
◎彼女たちがつくるものは以外にクラシック
◎フランス人はタルト好き
◎簡単デザートをつくって友達を招く
の4章の構成。
そして、本書でご紹介の、“タルト・タタン”は、
直径18センチでつくる1台分のレシピ。
生地には、薄力粉と強力粉を使用。
カラメルソースをつくり冷やし固めた上に、バター、
カットしたリンゴを積み上げてオーブンで焼き、
あらかじめ焼いておいた生地をのせて焼いた一品。
生地のレシピは、折り込みほか、ブリオッシュ、シュー、
ジェノワース、ダッコワーズなど、手元に近いプロセス写真と
解説、ポイントを掲載しているので、とてもわかりやすいです。
価格: 1,260円(税込)
cafe-sweetsのバックナンバーです。
本号の特集は“生地を味わう定番菓子”。
お菓子の醍醐味でもある生地に注目。
バームクーヘンやクグロフ、マカロンほか、
素朴な郷土菓子から豊かな生地などをご紹介しています。
本書の連載、「コンフィチュール日記」の第11回では、
ジャム専門店やお菓子教室なども主宰する、
いがらし・ろみさんのジャム用の銅鍋でつくる
“タルト・タタン”をご紹介。
レシピは、直径30センチの銅鍋1台分。
生地には、強力粉を使用。
バターとグラニュー糖で煮詰め、じっくり焼き上げ、
とろりとした一品に。
ジャム用の銅鍋をお持ちの方、ぜひ、チャレンジして
みてくだいね。
さらに、甘いキャラメルとバニラビーンズの香りの
“りんごとキャラメルのタルト・タタンジャム”も
一緒にご紹介しています。
トーストやクラッカーなどにのせれば、簡単タルト・タタン風が
楽しめますよ♪